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「007」シリーズ



007/私を愛したスパイ
(The Spy Who Loved Me)
 
1977年(昭52)12月24日公開/125分/
カラー/シネマスコープ/配給 ユナイテッド・アーティスツ
 
製作 アルバート・R・ブロッコリ 脚本 クリストファー・ウッド
リチャード・メイボーム
 監督 ルイス・ギルバード
撮影 クロード・ルノワール 音楽 マーヴィン・ハムリッシュ
 美術 ピーター・ラモント
出演-ロジャー・ムーア、バーバラ・バック、クルト・ユルゲンス、リチャード・キール、バーナード・リー、デスモンド・リュウェリン
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前作から約3年後に公開された007シリーズ第10作目。
ロジャー・ムーア主演作の3作目の滅法面白い娯楽大作。

それまでの007シリーズは常に同じ二人のプロデューサーが兼任していたが、いろいろ確執があったようで
この作品ではハニー・サルツマンが抜けて、アルハート・R・ブロッコリ単独となっている。

そのせいか作品の方向性が非常にわかりやすく、決して死なないリチャード・キール演ずるジョーズとか、
最後まで安心して見ていられる娯楽映画となっている。

最初、米国の原潜が消えソ連側がそれを知ってスパイに探索させるのだと思ってしまった。
ソ連側の原潜の描写がなかったからだが、繰り返し再生して、やっと同時に消えたのが理解できた。

最初のつまずきはあったが、以降は面白く見えた。
わざわざこの作品のために巨大スタジオを作ったらしい、ドッグのセットが凄い。
ラストの爆破シーンはミニチュアシーンとの巧みな編集で、CGでは表現できない凄さがある。

ボンドガールを演じたバーバラ・バックはこの時30歳。既に二人の子持ちだった。
設定上仕方ないが、常に不機嫌で笑顔が少ないのが残念。のちにリンゴ・スターと再婚している。

親会社のユナイテッドはロジャー・ムーア主演を続けることには難色を示したらしいが、
それを押しのけて前作の2倍の予算を投入して、前作の2倍の収入を上げたらしい。
プロデューサーの大勝利だろう。

以下Wikiより転載

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『007/私を愛したスパイ』(原題: The Spy Who Loved Me)は、ルイス・ギルバート監督による1977年のスパイ/アクション映画。
イーオン・プロダクションズ製作の「ジェームズ・ボンド」シリーズ第10作目。原作は、イアン・フレミングの同名の小説。

概要
本作はシリーズ開始15周年と10作目というメモリアルな作品であり、3度目の登板となったロジャー・ムーアの一番のお気に入りでもある。しかし、15周年記念というのはあくまでも結果論で、それまでは毎年、或いは一年おきに制作されたシリーズに初めて3年のブランクが発生した。

理由は複数あり、共同プロデューサー、ハリー・サルツマンの無断離脱(彼のイオン・プロの持ち株はブロッコリに無断でユナイテッド・アーティスツ(UA)に譲渡された)、ショーン・コネリーとケヴィン・マクローリーによる『サンダーボール作戦』のリメイク訴訟、
前作『黄金銃を持つ男』の興行不振を理由にUAがムーアの降板を要求(元々UAはムーア起用に反対だったが、前作の失敗により、上層部からのムーア降板の声が更に高まった)、あらゆる意味でシリーズ初の完全オリジナルストーリーの構築。
ブロッコリはこれらの障壁を乗り越えて完成にこぎつけた。

内容は秘密兵器とアクションを大掛かりにした、スペクタクル・アドベンチャーとしての魅力を全面に押し出したものとなった。
第5作『007は二度死ぬ』の監督は本作の監督であるルイス・ギルバートであることから、敵の機材が米ソの宇宙船(本作では潜水艦)より大きく、吸収するような奪い方、両国を互いに疑心暗鬼へ追い込む、敵の首魁の基地内にプールがあり、人を襲う生物を棲まわせている、首魁のボディガードがボンドを上回る大男など、本作の設定に第5作『007は二度死ぬ』と類似性が表れている。
とはいうものの、過去9作以上にヒットを飛ばし、ブロッコリの手腕と本格的なロジャー・ムーア時代の到来を世に知らしめることになった。本作で初期のコネリー時代のシリアスとポップのバランスの取れた作風からムーアの演じるボンドのコミカル路線に移行されたとも言われる。

本作から完全オリジナル作品となったため、従来の「Ian Fleming's ○○」から「Ian Fleming's James Bond 007 in ○○」とタイトルコールが変更され、現在まで続いている(『ムーンレイカー』は除く)。
音響はシリーズで初めてドルビーステレオで収録された。

興行成績
シリーズ第10作を記念し、前作の2倍の1400万ドルの製作費をかけた超大作となった本作は、世界興行成績も前作の約2倍の1億8540万ドルとなり、インフレ率を勘案しなければ過去最高記録。しかし、1977年の映画は強豪がひしめき、『スター・ウォーズ』(7億9800万ドル)、『未知との遭遇』(3億380万ドル)、『サタデー・ナイト・フィーバー』(2億8540万ドル)に次ぐ第4位に留まった。日本の1978年度の海外映画配給収入でもこの1位(43億8000万円)・2位(32億9000万円)の順位は変わらなかったが、本作はそれに次ぐ第3位(31億5000万円)となり、同年度の日本映画配給収入の第1位(21億5000万円)と第2位(21億円)を凌いだ。

ボンドガール
本作のボンドガールはバーバラ・バック。彼女は60年代からモデル事務所のアイリーン・フォード・エージェンシーに所属し、セブンティーンなどのいくつかの国際ファッション雑誌の表紙に登場した。例としてはRichard Avedon、ELLE France(1966年)、Gioia Italy(1967年–1970年)、およびFigurino Brazil(1970年)などがある。

1977年、バックはこの映画でロシアのスパイ、アーニャ・アマソワを演じた。
彼女は映画の後で、ボンドは「女の子を使って、自分を弾丸から守るブタ」であると述べた。

主題歌
アメリカの女性シンガー、カーリー・サイモンによる「私を愛したスパイ(原題:Nobody Does It Better)」が、イギリスの『ミュージック・ウィーク』誌では最高位「7位」、アメリカの『ビルボード』誌では、最高位「2位」を獲得する大ヒットとなった。英米共にトップ10入りしたのは、ポール・マッカートニー&ウィングスの『死ぬのは奴らだ・Live And Let Die』に続いて2曲目である。また、マーヴィン・ハムリッシュによるサウンドトラックは、『ビルボード』誌で最高位40位を獲得している。

エピソード
ボンドと共にストロンバーグの陰謀に挑むソ連のスパイ、トリプルXことアニヤ・アマソワはボンドガール史上、初めてボンドと対等の地位を持つ人物。前半はハニートラップでボンドを出し抜くなど、ボンドに引けを取らない活躍を見せるものの、後半はその美貌が悪役の目に留まり、捕まって拉致され、セクシーな衣装を着せられて拘束され、そのまま敵に弄ばれてボンドの助けを待つ他なかったという、従来のボンドガールと同様の扱いになっている。なお、スチール写真ではビキニやハイレグなどの水着姿が見られるが、作中では着用していない。

カーリー・サイモンが歌う主題歌『Nobody Does It Better』は、ボンドシリーズの数ある名主題歌の中でも常に上位にランクされるヒット曲で、今日でも『ロスト・イン・トランスレーション』や『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の中で使用されるなど、その人気は衰えを見せない。2004年、アメリカ映画協会は同曲を「過去100年に書かれたもっとも偉大な映画主題歌100曲」の第67位に選出している。「Nobody Does It Better」はアカデミー賞の主題歌賞にもノミネートされたが、ボンドシリーズの主題歌で同賞にノミネートされたのはこの曲と、『死ぬのは奴らだ』の『Live And Let Die』(ポール・マッカートニー&ウィングス)、『ユア・アイズ・オンリー』の『For Your Eyes Only』(シーナ・イーストン)の三曲で第85回アカデミー賞で初めて「スカイフォール」の「Skyfall」(アデル)で受賞した。

この『Nobody Does It Better』は主題歌の曲名が映画のタイトル(The Spy Who Loved Me)と異なる初めてのもので、同様の主題歌は他に『オクトパシー』(Octopussy)の『All Time High』と『カジノ・ロワイヤル』(Casino Royale)の『You Know My Name』と『慰めの報酬』(Quantum Of Solace)の『Another Way to Die』があるのみである。

オープニングのスキーシーンは、オーストリア アルプスという設定になっているが、実際はスイス アルプスで撮影された。ダイビングするシーンは、カナダ・バフィン島のアスガード山で行われた。
ドイツのスキー会社の創業者の息子であるウィリー・ボグナー・ジュニアが、スキー・アクションシーンの監督と撮影を担当した。彼は『女王陛下の007』『ユア・アイズ・オンリー』『美しき獲物たち』のスキー アクションシーンにも携わっている。

エジプトのシーンは現地ロケが行われ、カイロ市内や、ギザの三大ピラミッド、スフィンクスなどで撮影が行われた。ジョーズとボンド、アニヤが最初に格闘するシーンは、ルクソールのカルナック神殿。エジプトのMの事務所(Qの研究室も併設)があったのは、アブ・シンベル神殿である。
イタリアのサルジニア島のシーンも現地ロケが行われ、ボンドとアニヤが投宿するホテルは、サルジニア島コスタ・スメラルダのホテル・カラ・ディ・ボルペである。ただし水中のアクションシーンは、バハマのナッソーで行われている。

ストロンバーグの海中基地アトランティスは、沖縄海洋博に登場したアクアポリスがヒントになっている。このアイディアを出したのは、日本通のギルバート監督であった。実際に沖縄でロケも行われたが、使用されたのはアトランティス内にある水槽の魚の映像であった。

ジェームズ・ボンドの好む酒といえば、シェイクしステアしないマティーニが有名であるが、ボンド役がロジャー・ムーアに替わった際、ショーン・コネリーとの違いを出すために、それを飲むシーンがなくなった。しかし、本作ではアニアがボンドにバカルディを注文してもらったお返しをするシーンで、これが復活した。また、ボンドはドン・ペリニヨンも愛飲しており、本作ではストロンバーグの脱出用カプセルに1952年物のこれが備えてあって、アニアのボンドに対する感情に決着がつけられる重要なシーンの小道具として使われる。しかし、次回作からボランジェとの正式なタイアップが始まるために、ドン・ペリニヨンがシリーズに登場するのはこれが最後となった。

車がビーチに上陸した際、我が目を疑い思わず手にした酒瓶を見る男は、助監督のビクター・トジャンスキー。彼は、続く『ムーンレイカー』と『ユア・アイズ・オンリー』でも同様の趣向で登場する。

巨大タンカー「リパラス号」のセットがあまりに大規模なものであったため(デザインはケン・アダム)、製作サイドは007ステージと呼ばれる撮影所を建設したうえでセットを組まざるを得なかった。その際に巨大なセットでいかに満遍なく照明をあてるかでスタッフは悩み、カメラマン出身の名監督スタンリー・キューブリックに相談を持ちかけたという。キューブリックは自分の関わりを極秘にしておくことを約束させたうえで、スタッフにアドバイスを与えたという。

当初、敵はブロフェルド率いるスペクターだったが、これはケヴィン・マクローリーによる「サンダーボール作戦」のリメイク訴訟でストーリー改変が主な争点となっており、ブロフェルドの登場は、マクローリーの主張を暗に認めざるを得なくなるため、やむなくオリジナルキャラクター、ストロンバーグに変更した。

ゴーゴル将軍はMを「マイルズ」と呼び、アニヤはQを「ブースロイド少佐」と呼ぶなど、KGBがイギリス情報部の事情に精通していることを表している。初代Mの本名が登場する最初で最後の映画である。また、Qの本名が劇中で呼称された最初の作品でもある。

本作は当初ガイ・ハミルトン監督が担当する予定で、ジョン・ランディス、スターリング・シリファント、キャリー・ベイツ、アンソニー・バーウィック、アンソニー・バージェス、ロナルド・ハーディ、デレク・マーローをはじめ12人の脚本家が15の草案を作成した。




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