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「007」シリーズ



007/ユア・アイズ・オンリー
(For Your Eyes Only)
 
1981年(昭56)7月11日公開/127分/
カラー/シネマスコープ/配給 ユナイテッド・アーティスツ
 
製作 アルバート・R・ブロッコリ 脚本 リチャード・メイボーム
マイケル・G・ウィルソン
 監督 ジョン・グレン
撮影 アラン・ヒューム 音楽 ビル・コンティ
 美術 ジョン・フェナー
出演-ロジャー・ムーア、キャロル・ブーケ、ハイアム・トポル、リン=ホリー・ジョンソン、ジュリアン・グローヴァー
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前作からちょうど1年半後に公開された007シリーズ第12作目。

前作「ムーンレイカー」が宇宙まで行ってしまった反省か、今回は王道のユーモア溢れるアクション映画に原点回帰している。
個人的にはたいそう面白かった。

タイトル前の、ヘリコのシーンが凄すぎる。CG一切なしの撮影は、言葉の如く、決死の撮影だったと思われる。
「オースティン・パワーズ」でパロってた「007は二度死ぬ」のドナルド・プレサンスに似た車椅子悪役のラストは大笑い。
今回はラストのサッチャーとオウムの会話も含めて、大笑いしたシーンが何箇所もあった。

ボンドガールはグラマーというより知的美人で好みが分かれる所だが、もう一人、エロい現役フィギア選手が出てくるので不満は少ないだろう。

個人的には、今回の舞台であるギリシャのケルキラ島(コルフ島)とメテオラを、猫ロケでどちらも訪れたことがあるので懐かしかった。
私がロケをしたのと同じルート、多分イタリアのバーリから航路でギリシャのケルキラ島へ。そして陸路でカランバカ、メテオラへとロケハンしただろうと思われる。

ラストの舞台となったのはメテオラの中でも最大の大メテオロン修道院。
私は訪れた時にカメラを回したのでよく覚えていて、馴染み深いカットがいくつもあった。
その殆どはセット撮影だと思われるが、実際の建物と寸分違わないサイズで再現されていたのに驚いた。外界から物資を運ぶロープウェイのみは実際の修道院で撮影されていると思う。

それまでの007では、宇宙船やら、潜水艦を飲み込む巨大タンカーやらの、大仕掛けのセットが多かったが
今回のように実際の建物を忠実に再現しているセットを組み立てる、リアリティー至上の方向性は素晴らしいと思う。

コンピューターのCG処理がまだなく、、体を張った命がけのスタントで成立していた、そういう時代の最後の傑作映画の一本だろう。

以下Wikiより転載

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『007/ユア・アイズ・オンリー』(原題: For Your Eyes Only)は、ジョン・グレン監督の1981年のスパイアクション映画。
映画「ジェームズ・ボンド」シリーズ第12作目。

ジョン・グレン監督の1作目として、これまでの推理小説的映画からスタントシーンも多いアクションムービーとなった作品で、『48時間』などのハリウッドアクションムービーにも影響を与えた映画である。オープニングのヘリコプター・空中スタントから、カーチェイス、スキーアクション、銃撃戦、そして水中での格闘、ロック・クライミングと、アクション・シーンが満載となっている。また、スター・ウォーズの影響を受け、SF色が濃かった前作『ムーンレイカー』から、シリーズの原点へ軌道修正された。

興行成績
公開初日の観客動員数は前作の3割増し、全世界のチケット売り上げは約2億ドル。レンタルビデオでは2650万ドルとなった。
1981年の映画の世界興行成績で、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』に次ぐ第2位を記録した。日本では1981年度の外国映画配給収入で『エレファントマン』(24億5000万円)に次ぐ第2位(20億5000万円)で、日本映画の第1位『連合艦隊』(19億円)を上回った。

制作エピソード
M役のバーナード・リーが撮影前に逝去したため、彼への敬意を示し、今作ではMは登場しない(休暇中という設定)。
代わりに国防大臣フレデリック・グレイと参謀本部長が指令を命じた。国防大臣を演じたジョフリー・キーンは同じ役で『私を愛したスパイ』『ムーンレイカー』『オクトパシー』『美しき獲物たち』『リビング・デイライツ』にも出演した。

ボンドガール役のキャロル・ブーケは前作『ムーンレイカー』の撮影スタジオを見学に行った際、ユナイテッド・アーティスツの広報担当であるチャールズ・ジュローがブロッコリに推薦して抜擢された。「長い髪が美しいからボウガンを持たせたら映える気がした」「シャネルのイメージガールに選ばれたほどの美貌だ。メリナ役にはうってつけだった」と語っている。

トポルは、パーティの席でブロッコリの妻ダナにコロンボ役を指名された。
クリスタトス役のジュリアン・グローヴァーは、かつてボンド役の候補になったことがある。

公開時のポスターでは、青のビキニを穿き、クロスボウを持ったハイヒールの女性が大きく股を開いて立ち、その脚の間の向こう側でボンドが銃を構えている構図が作られた。その女性はシチュエーションから考えるとキャロル・ブーケに思えるが、後ろ向きで上半身は写っていない。実際は誰であるか取りざたされた末、ニューヨーク生まれのジョイス・バートル(当時22歳)であることが明らかになった。

ゴンザレスがくつろぐプールにいる女性たちの一人を演じたテューラは、その後性転換した元男性であることが判明した。

雪山のシーンでは大勢が食事するテラスのテーブルの上を、ジャンプしてきたボンドがスキーで滑走してめちゃくちゃにする。このとき、ワイングラスを片手に驚いて立ち上がる男は、助監督のビクター・トジャンスキー。彼は『私を愛したスパイ』、『ムーンレイカー』でも同様の趣向で登場し、今回が最後となった。

トレーシー・ボンドの墓標
オープニングでボンドは妻トレーシーの墓参りをする。彼女は『女王陛下の007』のエンディングでボンドと結婚式を挙げるが、その直後に仇敵スペクターの首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドによって殺された。墓標によると、1943年生まれ、1969年(『女王陛下-』の公開年)没となっている。
続く場面でボンドを窮地に陥れるのは、スキンヘッドでペルシャ猫を抱いた電動車椅子の男。どう見てもブロフェルドのように思えるが、劇中では一切名前が出ず顔も写らない。これは、『サンダーボール作戦』の映画化権を持つケヴィン・マクローリーが、スペクターとブロフェルドの著作権が自分にあることを主張していたためである。ボンドはこの男を、ノース・テムズ・ガス・ボード社の建物の煙突の中に落下させ、以後2015年の『スペクター』が公開されるまでシリーズにはブロフェルドらしき人物は登場していなかった。一方、マクローリーは1983年にショーン・コネリー主演で『サンダーボール作戦』をリメイクした『ネバーセイ・ネバーアゲイン』を製作し、スペクターとブロフェルドを登場させた。2012年にFacebookの公式アカウントで行われた「全作品を通じて好きなシーン」を募集し発表する企画で、一連のシーンが「ブロフェルドの死」という題名で取り上げられた。また、車椅子&ギプスについては『女王陛下の007』でのボンドとのボブスレーでの決闘シーンに敗れたときに負った強度のむち打ち症の後遺症と推測される。

伯爵夫人リスル役のカサンドラ・ハリスは、後に5代目ボンド役を務めたピアース・ブロスナンの妻だった。その後、1991年にガンで他界。ブロスナンはロケ地に陣中見舞いに訪れている。スタッフの多くがそのとき、ブロスナンの端正な容姿を見て、将来のボンドになることを確信したという。ブロッコリもブロスナンのことを後々まで覚えていた。

前2作から引き続き、国防大臣とゴーゴル将軍は再登場しており、ジョーズもベビーフェイスとして再登場が検討されたが、結果として見送られた。
ロジャー・ムーアは本作撮影終了後、ボンド役の「降板を正式に表明」したが、適任者が見つからないことなどから、「続投」することになる。なおそれに際して後にボンド役を務めることになるティモシー・ダルトンにもオファーが来たものの「ココ・シャネル」の出演を当時控えていたことから断念した背景がある。

主題歌
主題歌「For Your Eyes Only」は、1980年代にヒットを量産したイギリスの新人女性シンガー、シーナ・イーストンが抜擢された。さらに、シーナ本人がオープニング・タイトルに登場する。シリーズを通じて主題歌を歌う本人がオープニング・タイトルに登場するのは、本作におけるイーストンが唯一の例(ただし第20作『ダイ・アナザー・デイ』では、主題歌を歌うマドンナが本編中に端役でカメオ出演している)。同主題歌は、イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌では、最高位8位、アメリカの「ビルボード」誌では、最高位4位と、両国でトップ10入りを果たし大成功だった。また、主題歌候補として「For Your Eyes Only」は他にブロンディ(詞も曲も異なる)が歌っているが、最終選考でイーストンに敗れた。

映画「ロッキー」のサウンドトラックを手がけたビル・コンティが担当した同サウンドトラック・アルバムは、「ビルボード」誌アルバム・チャートで最高位84位だった。タイトルに歌手を登場させた理由としてビンダーは一言「美人だから」と答えている。また、映像ではトップレスに見えるが、イーストンは歌手のため、撮影では肩出しのドレスを着用していた。

エピソード
原題“For Your Eyes Only”は、「あなただけに見て欲しい」という女性からの性的誘惑も暗示したダブル・ミーニングとなっている。ボンド映画の世界観を端的に表現した秀逸なタイトルといえる。物語の最後にメリナがボンドを「月夜の海へダイビング」に誘うために青のバスローブを鮮やかに脱ぎ、このセリフを言う。

メテオラでは当初、「セクシーさとバイオレンスに満ちた映画」ということで修道院の宗教家達の反発をまねき、修道院の屋根に撮影反対を訴える派手な布が覆い被せられていた。他にも様々なトラブルがあった。
キャロル・ブーケ演じるメリナは、それまでの作品のボンドガールよりも、黒く長い髪をなびかせ、「聡明でクールビューティーな魅力を持つ美女」として歴代のボンドガールの中でも抜きんでたものがあった。ロジャー・ムーアも印象深いボンドガールにブーケを挙げ、「瞳の色がきれいで、息を飲むような美しさだった」と振り返っている。その清楚なイメージを保つため、彼女の性生活についてのセリフが削られている(DVD版に特典映像として収録)。また、終盤に潜水服の胸元をクリスタトスの部下にナイフで引き裂かれ、皆が好奇の目で見つめる中、服を強引に脱がされるシーンがカットされている。その後、ボンドと抱擁するような格好で縄で縛られる場面でも、当初は清潔な白の下着姿の予定だったが、現場でブーケが実際に服を脱いで白のブラジャーとショーツ姿になると、監督は清楚なメリナが官能的になりすぎると判断し、着衣にしようとした。しかし、ブーケを脱がせたかったブロッコリら製作側は「ボンドガールの伝統に反する」と譲らず、最終的に折衷案として黒のビキニパンツと白のTシャツに変えられて肌の露出は脚部のみに留まった。また、歴代のボンドガールでは珍しく、最後までボンドとのベッドシーンはない(暗示されているだけで直接の描写はない)ばかりか、物語のラストまでボンドとキスさえも交わしていない。
エンドロールではボンドとメリナらしきアニメーションが2人で海を泳ぐシーンで締められている。エンドロールにアニメーションが登場するのは本作のみ。
ブーケは鼻の病気で水中に潜ることが出来なかった。そのため、水中にいるように見せかけるため機械で風を送り、スローモーションで撮って泡を付け加えた。この映像美は高く評価された。

本作に出てくる潜水艇ネプチューン号は、プロダクション・デザイナーのピーター・ラモントがデザインした。
スキーウェア企業の創業者の息子ウィリー・ボグナー(Jr.)が、『私を愛したスパイ』に続きスキー・アクション・スキーの撮影を担当。
オープニングでボンドを迎えに来るヘリコプターには、Universal Exports(ユニバーサル貿易)と書かれているが、これは007シリーズの英国情報部が隠れ蓑としている会社名。

メリナの両親が殺される場面や、ボンドとロックの対決などは、ギリシャのコルフ島で撮影された。カジノのシーンは、同島にオーストリアのエリザベート皇后が建てたアレキオン宮殿が使われた。カーチェイス・シーンは、スペインのマドリッド近郊という設定になっているが、実際はこれもギリシャで撮影された。

雪山のロケが行われたコルティナダンペッツォは、1956年の冬季オリンピック開催地で、スケート・リンクやスキーのジャンプ台などでも撮影が行われた。本作の公開時、007映画最大の市場であり、共同製作国であったアメリカでは、レークプラシッドオリンピック開催の翌年にあたり、ウィンター・スポーツへの関心が高い時期だった。

ソ連KGBのゴーゴル将軍の乗るヘリコプターは、ソ連が開発しポーランドで生産されたMi-2が使用された。
ボンドとゴーゴル将軍とは、前二作『私を愛したスパイ』と『ムーンレイカー』では曲がりなりにも協調路線を歩んできたが、本作ではATACの争奪戦を繰り広げる。2年前の1979年にソ連のアフガニスタン侵攻が起こり、翌1980年には、アメリカを始めとする西側諸国がモスクワオリンピックをボイコット(ただしイギリスは参加)するなど、70年代のデタントから一転し東西の緊張が高まっていたことが背景にある。ただしラストではデタントに通じる発言をボンドが発し、ゴーゴルもそれを笑顔で受け入れている。また、ゴーゴルはATACを求めながらもボンドを殺す意図は無かったようで、ボンドを撃とうとした部下を制止する場面がある。

監督ジョン・グレンのシンボルは鳩。彼が監督した007シリーズには、鳩の登場シーンがある。本作では、ボンドがメテオラの断崖を登る際、岩陰から急に飛び立ち彼を驚かす。




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