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アルフレッド・ヒッチコックの映画



恐喝
(Blackmail)
 
1929年(大正18)公開/83分
モノクロスタンダード無声/イギリス映画
 
製作 ジョン・マクスウェル 原作 チャールズ・ベネット
 監督 アルフレッド・ヒッチコック
撮影 ジャック・コックス 編集 エミール・デ・ルエル
 美術 -
出演-アニー・オンドラ、ジョン・ロングデン、キリル・リッチャード
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1929年に公開されたヒッチコック監督の最初のトーキー映画。
撮影途中からトーキーに変更となったらしく、部分トーキーとなっている。

「音」を生かした演出が目立つ。
ナイフで人を殺してしまった主人公が、叔母さんの噂話の中の「ナイフ」の声に震えるさまを、「ナイフ」の音声を繰り返し強調させるシーンとか、同時録音だからできるピアノの伴奏で歌を歌うシーンとか、30歳のヒッチコックは果敢に「音」での演出に挑戦している。

また元々が無声だったので「絵」で見せる演出も秀逸だ。
大英博物館内での、巨大な彫刻の顔を画面に取り入れたシーンとか、目でも楽しませる。

ただストーリーはいま一つ。
主人公の恋人である刑事が、最後まで自首しようとする主人公を庇うのは、今の時代でも当時でも信じられないラストだ。

以下Wikiより転載
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『恐喝』(ゆすり、Blackmail)はアルフレッド・ヒッチコックが監督した1929年のイギリスのサスペンス映画。
主演にアニー・オンドラ、ジョン・ロングデン、キリル・リチャードを揃えたスリラー・ドラマである。1928年にチャールズ・ベネットが発表した同名の戯曲を下敷きに、暴行されそうになって相手の男性を殺してしまい脅迫されるロンドンの女性を描く。

制作開始時はサイレント映画として企画したブリティッシュ・インターナショナル映画は、本作に音声入りの別版をもうける案を採用、これを封切るとヨーロッパ初の人気トーキーになる。音響設備のない映画館向けのサイレント版(6,740フィート)は音声入り(7,136フィート)の直後に公開した。どちらも英国映画協会が収蔵している。

この作品はイギリス初の長編トーキー映画としてしばしば紹介され、公開の1929年にはイギリス映画第1位に選ばれた。『タイムアウト』誌が2017年に映画関係者のアンケート調査を行い、俳優や監督、作家やプロデューサー、評論家150人の投票では、イギリス映画全作品中第59位に入っている。
日本では劇場公開されず、ビデオやDVD、ネット配信においては『恐喝(ゆすり)』『ヒッチコックの ゆすり』『ゆすり』などのタイトル表記が使われることがある。

製作
無声映画として撮り始めた本作はヒッチコックがプロデューサーのジョン・マクスウェル(BIP=ブリティッシュ・インターナショナル映画)に交渉し、人気が出始めたトーキーを一部のシーンに使う許可を得る。多くの情報源ではヒッチコックはシーン限定という条件が気に入らず、実は密かに全編トーキーで撮っていたと伝えるが、実際にはサイレント映画としてほぼ撮影済みであり、出演者の顔が映らない場面を選んでトーキーを合成した。「トーキー」と言いながら、撮影現場にスタンバイさせた声優に、台本に合わせて台詞を語らせ録音するという「アテレコ」である。

映画のサウンド・トラックには冒頭の6分半も、その他の短いシーンも、音楽の伴奏のみで俳優の声は入っておらず、映画の締めくくりで主人公たちが警察に追われるシーンも、大英博物館の丸屋根で脅迫犯が最期を迎えるシーンもである。したがって、BIPがトーキー映画として宣伝した『恐喝』は、実はサイレント映画の一部音声入り、つまり「部分トーキー」と言ってよい。その点、同年のモーリス・エルビー監督作品『反逆罪』(ゴーモン・ブリティッシュ映画・1929年9月公開)は対照的に、トーキー版とサイレント版を同時に製作した。トーキー版は全編、音声入りである。

イギリス最初期のトーキーとしての『恐喝』は映像フィルムに録音体を貼り付け、RCAフォトフォン(英語版)(サウンド・オン・フィルム方式)により録音した。アメリカの全編トーキー第1号「紐育の灯」(1928年7月封切りのワーナーブラザーズ作品)はヴァイタフォン(Vitaphone)開発のサウンド・オン・ディスク方式で、映像フィルムとは別の媒体に映画1本分の音声を収録してある。

『恐喝』はまた、ヨーロッパ初の映画専用スタジオであったブリティッシュ・アンド・ドミニオンズ・インペリアル・スタジオ(所在地ボアハムウッド)のサウンドステージで撮影された。

一部のシーンのみ音声を入れた背景には、プラハ育ちでチェコなまりが強い主演女優オンドラの肉声を、イギリス映画に使うわけにはいかないという判断があった。制作班は録音技術に習熟しておらず、オンドラの声をすべてアフレコすることは不可能だったこと、台詞があるシーンのみ代役に演じさせる「替え玉撮影」という手法は却下されたことから、女優のジョーン・バリー(Joan Barry)を撮影現場に招き、オンドラの台詞を語らせる方法で録音した。オンドラは会話シーンでバリーの声に合わせて口パクを演じさせられたため、見方によっては演技がぎこちない。

ヒッチコックは自身の作品の「商標」となる要素をいくつも盛り込み、本作にもブロンド美人、迫る危険、フィナーレの有名な景色などが整っている。また大英博物館図書室のシーンでは光量不足が気に入らず、プロデューサーに無断で模型を用意しシュフタン・プロセスで撮影した。

本作は評論家に高く評価されて興行も成功、その音声は独創的と賞賛された。劇場公開はトーキー版が先で、その直後に全編サイレント版を1929年に上映している。すると結果として上映日数も興行成績も無声版が記録を伸ばし、イギリス全国の映画館にまだまだ音響設備が整っていない事情が浮かび上がる。一部の映画批評家は、本作のサイレント版をより高く認めるものの、映画史上に記されたトーキー版『恐喝』の存在は大きく、また現状では一般に入手できる商品は後者である[1]。そのほか音声のあるなしで変更されたのは主任警部役で、ヒッチコックはサイレント版にサム・リブシーを起用しながら、トーキー版ではハーヴェイ・ブレイバンに替えている。

ヒッチコックのカメオ出演
ヒッチコックの作品の多くに監督自身のカメオ出演が見られ、本作ではロンドンの地下鉄で幼い男の子に読書の邪魔をされる乗客として映っている。尺は数あるカメオでもおそらく最長であり、映画の冒頭開始10分に登場する。映画ファンの間で監督のカメオ出演が有名になると、シリーズ作に登場する分数は劇的に短くなった。

公開と評価
報道陣と映画配給会社向けの試写会は1929年6月21日にマーブルアーチのリーガル劇場で開かれ、一般向けには1929年7月28日にロンドンのキャピトルシネマで封切った。『恐喝』は同年、興行で最も成功した作品の1つであり、映画評論家からは辛口の賞賛を受けた。

公の世論調査で本作は、1929年のイギリス映画第1位に選ばれた。これは前述のとおり、観客動員数が多かったサイレント版の人気に支えられた部分が大きい。同じイギリス国内の全国投票を見ると『恐喝』の前後の年間1位の人気作は『The Constant Nymph』(1928年)、『Rookery Nook』(1930年)、『The Middle Watch 』(1931年)、『Sunshine Susie』(1932年)である。

遺産
映画史研究家はしばしば初期の「トーキー」として『恐喝』を記念碑的作品と呼び[14]、またイギリスの真の「全編トーキー」長編映画の第1号として引用される[1][15][6]。制作班には将来の映画監督の卵が参加しており、ロナルド・ニームがカチンコ係、また宣材用のスチル撮影をしていたのはマイケル・パウエルである。

原盤の保存、海賊版
BFIはヒッチコック映画の原盤復元事業「Save the Hitchcock 9」に予算200万ポンドを付け、『恐喝』の復元もその一環で2012年に完了した。

ヒッチコックのイギリス映画はすべて世界中で著作権保護されながら、家庭用ビデオで録画した海賊版が大量に出回っており本作も例外ではない。さらにサイレント版とトーキー版の両方にライセンスが付与された影響も、商品化二次的使用製品を規制している。オリジナルを復元した正規版は音声のあるなし、媒体もビデオやDVD、あるいは流通経路もビデオオンデマンドがあり、多様な組み合わせで商品化を手がけるライセンシーはイギリスのオプティマム(Optimum)、アメリカのライオンズゲートがある。




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