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「宮本武蔵」五部作
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宮本武蔵
★★★★
東映京都/110分/1961年(昭36)5月27日公開 <第1作>
原作 吉川英治 脚本 成沢昌茂
鈴木尚之
監督 内田吐夢
撮影 坪井誠 音楽 伊福部昭 美術 鈴木孝俊
出演-中村錦之助・三國連太郎・木村功・木暮実千代・浪花千栄子・風見章子・花沢徳衛・入江若葉・丘さとみ・宮口精二・赤木春恵
併映『特ダネ三十時間危険な恋人』監督:若林英二郎 主演:南廣
配給収入 3億500万円(邦画収入ランキング第5位)

1961年度キネマ旬報 第20位
1961年度nhk映画賞 第10位
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★「宮本武蔵」5部作の第2作。

ファーストカットから画面に引きずり込まれる。
天下分け目の合戦の跡地、長回しのクレーンカットが目と歯だけが異様に白い中村錦之助を捉える。錦之助は幼友達の又吉(木村功)を泥まみれになって探しまわっている。

映画は最初が大事。速いテンポの作劇術を駆使して画面に引きずり込むか、ゆったりとした風景から少しずつ引きずり込んでいくか。内田吐夢はそのどちらでもない、野獣と化した錦之助・武蔵を這いずり回せて否応なく画面を注視させる。

やがて二人は木暮実千代の親子に匿われる。
足を痛めて呻いている木村の腿を、焼酎を吹きかけ毒を吸い出す木暮のカット。何という艶めかしさ。
観客が画面から口淫を連想することは承知の上での、内田吐夢の大胆な演出。この後すぐに、木村とねんごろになってしまうのは当然の帰結。

武蔵は花沢徳衛が守る関所を越えて、故郷へ戻る。三國連太郎・沢庵坊主と又八の母・浪花千栄子の癖が満開の演技人が脇を固める。狡賢い浪速、泰然自若の三国。新人の入江若葉は心許ないが見事なアンサンブルを醸し出している。

やがて武蔵は幽閉されて「知」の勉学に励みだす。
一介の野生児が、やがて剣の達人となり、後世に名を残す偉人となっていく、その成長譚のまずはプロローグの第一話目となる。

以下wIKIより転載
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『宮本武蔵』は、1961年(昭和36年)5月27日公開の日本映画。東映製作・配給。監督は内田吐夢、主演は中村錦之助 (萬屋錦之介)。企画は当時の東映京都撮影所所長・岡田茂(のち、同社社長)。富士フィルムカラー、東映スコープ、110分。

吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作とした、内田監督・中村主演の『宮本武蔵』シリーズ全5部作の第1作。新免武蔵(たけぞう)が沢庵宗彭の導きにより、姫路城天守で3年間の幽閉生活を送るまでを描いている。配収は3億500万円で、この年の邦画配収ランキング第5位となった。
1961年度NHK映画賞ベスト・テン第10位。

シリーズ全5部作は1年1作であったため、完結編『宮本武蔵 巌流島の決斗』は1965年になったが、この頃には本シリーズの企画者である岡田茂が時代劇から任侠映画への切り替えを構想していた。そのため本シリーズは製作の継続が危ぶまれたが、岡田が奔走し低予算で完成に漕ぎ着けた。

当時"志村妙子"名義で東映に所属していた太地喜和子を岡田が大役(お通?)に抜擢したが、太地は「文学座の試験に受かったから舞台の道に進む」と大役を断ったという。岡田は「太地さんが志村妙子として東映に残っていれば、映画界から大スターへの足跡を辿ることになったと思う」と話している。

1980年1月2日には東京12チャンネル(現:テレビ東京)で、本作を含む中村版『宮本武蔵』全作を放送。これが翌1981年から2016年まで放送された『12時間超ワイドドラマ→新世紀ワイド時代劇→新春ワイド時代劇→新春時代劇』へとつながる。なおその1981年放送の同ドラマ第1作は、萬屋錦之介主演の『それからの武蔵』であるため、2年連続して萬屋錦之介主演の宮本武蔵ものが放送、また翌1982年にはこれまた萬屋錦之介主演『竜馬がゆく』だったため、3年連続して萬屋錦之介主演作が放送された事になる。
また、その1980年末の東京12チャンネルでは、先述の『それからの武蔵』の宣伝を兼ね、中村版『宮本武蔵』全作を12月2日から同月30日まで5回にわたって、『火曜ロードショー』(火曜20:00 - 21:54)を19:33開始に拡大して放送した。このため1980年の東京12チャンネルでは、『宮本武蔵』映画が延べ10本も放送された事になった。



宮本武蔵 般若坂の決斗
★★★★
東映京都/106分/1962年(昭37)11月17日公開 <第2作>
原作 吉川英治 脚本 鈴木尚之
内田吐夢
監督 内田吐夢
撮影 坪井誠 音楽 小杉太一郎 美術 鈴木孝俊
出演-中村錦之助・月形龍之介・江原真二郎・三國連太郎・木村功・木暮実千代・浪花千栄子・入江若葉・丘さとみ・南廣・黒川弥太郎・河原崎長一郎・山本麟一・宮口精二・赤木春恵
同時上映:「若ざくら喧嘩繍」(監督-深田金之助/主演-松方弘樹)
配給収入 3億241万円(邦画収入ランキング第5位)

1961年度キネマ旬報・選外(30位以下)

第17回芸術祭参加作品
第13回ブルーリボン賞技術賞(鈴木孝俊)
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★「宮本武蔵」5部作の第2作。

天守閣に幽閉されてから3年、武蔵は武者修行の旅に出る。
お通との再会と別離のシーンが素晴らしい。橋も家屋も新たに立て込んだのだろうか。
橋に刻まれた文字をなぞるupが切ない。

吉岡道場ではいきなりの乞食同然の衣装。垢を落とすほどの困窮ぶりだが、次のシーンではきれいな衣装でさっそうと歩いている。編集で前後したのか、あるいはシーンを丸々カットしたのか、違和感がある。

宝蔵院での山本麟一との修行試合は迫力満点。
また月形半平太演ずる日観が、「強さをためねばならぬ」と戒めるやりとりが面白い。

クライマックスの、「奈良の町を大掃除」するために浪人集を皆殺しにするのはやりすぎに見える。
浪人達の悪行は赤犬を殺すシーンと、その他は台詞のみで語られるのに過ぎないのだ。

しかし、ラストに日観が供養を書いた石を取って、武蔵は反発する。

「…嘘だ、違う違う違う ! 殺しておいて何の供養ぞ ! 剣は念仏ではない ! 命だ!」
と叫ぶ。これは、原作にはないシーンらしい。

内田吐夢はこのセリフを活かすために、大して罪もない浪人衆を、お上を操って殺すことを正当化する、
仏教界への批判が込められているのだろうかと、思い直した。

野武士だった若い武蔵が、剣の達人へと自身の煩悩と戦いながら成長していくこの映画は、
やはり一級の大娯楽映画だと思う。

以下wIKIより転載
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